植物のある生活とデザインの話
僕はデザインの仕事をしている傍ら、植物を取り扱う店なんてやっています。
結構昔から多肉や塊根、エアプランツは好きだったのですがどうせならちゃんと向き合っていきたいなと思って事業化しました。とはいえ取り扱っている植物のラインナップや地域性もあって、売れるのは意外とネットが多いんですよね。
近所にはちゃんとした園芸店や花屋もあるので、うまいこと差別化できるようにはしています。
話は変わりますが植物とデザインって結構相性いいと思うんですよね。その理由を考えてみました。
究極のデザイン美
これが大きい。
植物って自然の中で進化を繰り返しこれからも生き延びていくために、自然の手によってさまざまな色や形に創られた命じゃないですか。
同じ種類の多肉や塊根を並べてみても基本的に全く同じものは存在しないわけですし、それぞれに個性や佇まいがある。
人の手、もしくはテクノロジーで制御できない神秘的な造形であることは間違いありません。
動物も同じくではありますが、色や形などの幅を考えるとほんと植物の姿かたちは無理のないデザインで創り上げられている気がします。
突然変異したり、環境に耐えられず息絶えたり、何年も育てられることでめっちゃ力強くなったり、花を咲かせてみたり。
人と同じで愛情をもって育ててあげることで成長の度合いも変わってきます。かわいいペットや子供と何ら変わりません。
手がかかるのは当たり前だし、成長もゆっくりではありますが、毎日接しているといろんな変化や成長を見て取ることができます。
昔から変わらない
子育ての方法や、流行のものなど、時代によって手法や考え方が変化していて、その流れも年々早くなっているような気がする昨今。
植物って環境さえ整えてあげれば基本的には攻略法(育て方)って昔から変わらないんです。
今年はこんな植物が流行ってるよ!っていうのはあっても、育て方や管理方法ががらっと変わることはない。
だから尊いんですよね!尊い!大事なので2回言いました。
昔から勝手に一人で言っている持論があります。
「植物ひとつまともに育てられないやつが、会社や部下を育てることなんてできるわけないやろ」
ってやつ。昔は、植物好きで育て方も知っているのになんか適当に管理してしまってよく枯らしたものでした。で、会社も右往左往することにもなったのですが、育て方は全国共通で調べたらわかるようなハードル低い植物でさえ育てられないなんて、自分はなんって駄目なんだろうって思ったことがありありますw
利益率が高い
急に商売っ気を出してきましたがw
植物の値段って全国共通ではないので相場に合わせて販売価格も変動します。
種から自分で育てた場合、仕入れにかかる費用はゼロなので儲けもその分大きいですよね。単価には触れませんが。
服や雑貨を卸して仕入れた場合、販売価格はどの店でも同じなので、差をつけるなら安くするしかない。
そういったモデルが意外と当てはまらないのもいいなと思っています。
仕入れに行く楽しさ
関西圏ばっかりですが、仕入れに行くと色んな出会いがあって面白いんです。
植物との出会いはもちろん人との出会いも大きいです。
生産者さんや仲卸の市場はそれぞれ個性があるので、ちょこちょこ顔出すだけでもいろんなものが見つかって面白いですよ。
同じものが何百と並ぶ中、個性的なものだけ選んで仕入れたりなんかもできるので、ネットや仲卸という形で仕入れるより生産しているところに直接見に行くのが個人的にはおすすめです。その分時間もお金もかかりますが、リターンは大きいと思いますよ。
まとめ
PCの前でにらめっこしていることが多いので、植物に囲まれながら仕事できるっていうのはすごく環境的にいいと思っています。
疲れたらぶらぶら歩きながら植物の様子を見たり水あげたり、日当たりのいいところに移動してあげたりなど意外とリフレッシュもできます。
デザインが煮詰まっても、様子のおかしい植物を見ているだけで「デザインの自由さ」みたいなものを目の当たりにして少し気が楽になったりもします。WEB関係のデザインって不自由なものが多いので、そのあたりの調和がうまく取れるし単純に癒されます。
これからも尖った植物と一緒に皆さんと語り合えたらなと思っているので、お気軽にお越しください~★