車全塗装(タカラ塗料)DIY!
前のセレナがそろそろ9年で11万キロぐらいだったので、乗り換えを検討していました。最初は商用バンでいろいろ見ていたのですが、セレナ一回乗っちゃうと商用のバンってどうしても我慢できない部分が多すぎて思い切って買えず、しかも商用バンに限らず国産車で乗りたいフォルムの車って個人的にはほぼ皆無なんですよね。。
で、一回リセットして考えたら、ステップワゴンって3列目を床下に格納できるし、格納しちゃえば商用バンっぽく使えるんじゃない?っていうことで、ステップワゴンを中古で購入(4年落ちで7500kmぐらい^^)
でもステップワゴンも別に見た目は全然好きじゃないし、カラーリングだけは自分の納得いくカラーにして、mizuba専用の車として使いたいと思って、板金塗装やらいろいろ調べたんだけど金額高いので断念…。でも色々調べていくうちに「タカラ塗料」さんの塗料でみんな遊んでいることを知り、これだ!ってなって、自身で車を全塗装する全塗装DIYに挑戦することにしました!!
事例もたくさん載ってて安心します。
ちなみに今回頼んだ商品はこちら
・塗料 – マットブラック 1kg水性(刷毛塗用水性 matte black 1kg)
・塗料 – ローデシアブラウン 4kg水性(刷毛塗用水性 rhodesian brown 4kg)
・刷毛塗り全塗装用 刷毛・ローラーセット 1人セット(刷毛塗り全塗装用 刷毛・ローラーセット1人セット)
・ローラートレイ
・エンブレムはがしキット
・刷毛 3本
・筆(細かい部分の直し用)
・ロールマスカー(布養生テープにコロナ処理シートを貼り合わせた塗装養生テープ)
・ゴム手袋×3
・ローラーの替え
トータルで2万円ちょい!
早速スタート!
養生シートを下に引いて、作業スペースを確保
うちは完全に住宅街で、しかも小屋タイプのガレージではないため外での作業になります。
なので、スプレーで塗ることはできず、今回は刷毛とローラーで作業をしていきます。
塗料が垂れたりしてもいいように車の下に養生シートを引きます。
エンブレムやナンバープレーをなど外せるものは外す
全く車に興味がないので、車の構造がわからず、バンパーやらもろもろ外すのはリスク高すぎ、という判断で、とりあえずナンバープレートを外し、STEP WGNというロゴも今回は外し、Hのロゴはマットブラックにするためこれも外しちゃいます。
外すのに便利すぎたエンブレムはがしキット
これ、めちゃくちゃ優秀でした!
はがし液が優秀で、この使い方なんですが、1回塗って、特に放置して馴染ませることなくそのままがりがり同梱のへらで削ります。表面が取れるだけで、あれ?全然取れないぞ、ってなるんですが、2回目3回目と続けていく全く凹凸ないぐらいまで綺麗に取ることができます。液が付いている表層部分をどんどん削っていく感じ。
ちなみにへらは、鋭角を下にせず、尖った方を上にして削った方がうまくいきました。
この「エンブレムはがしキット」はセットに組み込まれていないのでホームセンターなどで見つけてみましょう。
塗料が付いたらダメなエリアを養生していきます
塗料が付くとヤバい箇所や、あとで2カラー目を塗るエリアなど養生して覆っていきます。
この養生作業はめちゃくちゃ重要なので、一番時間かけてもいいと思います。
養生テープがある箇所は塗料が付かないので、テープを細かい箇所まで丁寧に貼っていきます。
指では貼りにくい箇所はツメをつかったり、へらを使ってピシッと貼っていくのがベストです。
ここゆるいと隙間から塗料入ってきてがたがたになって悲しいです。
窓やタイヤ部分は、ロールマスカーや新聞などで全体的に覆います。
ロールマスカー使うときは、養生テープの若干内側に貼っていきましょう。
養生完了したら次は
足付け作業
足付けとは、耐水ペーパー(#600)で全体をごしごしと削っていく作業です。
車についているコーティング(キラキラしてる)をやすりで削りに削ります!
1ゴシ目が結構緊張するらしいですが、特に緊張することもなくごしごし入れちゃいましたw
これも隅の方まできっちりと削っておかないと、やすりが足らない部分は後で塗料がぺローンと取れてきたりする原因になるので、きっちり行いましょう。
今回は白の車だったので、ちょっと見にくくて少し中途半端な部分もあったかもしれませんが、ここも時間かけてきれいに足付けしていきましょう。ざらざらした部分に塗料が絡まってきっちりと塗ることができる、というイメージです。
脱脂
車についているワックスを落とすために脱脂という作業をしていきます。
ゴム手袋をしてウエスに脂用のシンナーを含ませて車全体をきれいにしていきます。セットにウエスが入っているのでそれを使えばOKです。
家にある適当なウエスを使ってしまってもいいですが、粗いやつだと毛くずが車に残ってしまい、塗料を塗るときにムラになるのでセットのもので大丈夫です。
下塗り開始
この時点ですでに1日ぐらい使ってますが、大きい車だと仕方ないですねw
塗っていく下準備として、鉄部分ではない個所に「非鉄バインダー」を塗っていきます。
この非鉄バインダーは薄い青い液体で、これを塗っておくと鉄じゃない個所も同じ塗料で塗ることができるようになります。15分もあれば乾きます。ホイールもこれでOK。
この非鉄バインダーはミッチャクロンみたいなものなので、これを塗ることで塗料が引っ付きやすくなります。これやらずに塗っていくと、結構微妙な力でもぺりぺり剝がれてきそうなイメージあるので、非鉄部分はこれを塗りましょう。
ちなみにセットの非鉄バインダーは上を取り外すと刷毛が装着された状態なのでめっちゃ使いやすいです。
塗料の準備をします
塗料の準備として今回したのは、セットに入っているバケツで1L図って別に移し、そこに10%程度の水を加えます。今回だと1Lずつにしたので100mlを塗料に入れ、ぐりぐり混ぜます。
そしてひたすら塗っていく!
塗り方ですが、薄く塗るというのを基本として3度塗りぐらいで行けると思います。
やると分かるのですが、2度塗りぐらいではムラムラで、ちょっと焦ります(やってもうたか!って)w
3度塗り目はほんとムラが全部消えていくぐらいいい感じに全体が馴染んでくるので結構感動しますよ!
とりあえずワンカラー目のローデシアブラウンを3度塗りできれいに塗装し、二日目終了。
最後の塗りが乾ききる前に速攻養生テープははがしてください!
すぐに外さないと、塗料と養生テープが引っ付いてしまい、養生テープをはがす時に塗料まで一緒に取れてしまうリスクが高くなります。完全に乾ききる前に外しましょう。
これ取るとき一番気持ちいいですよね!
2トーン目のマットブラックを塗っていく
今回はローデシアブラウンとマットブラックのツートンで想定していたので最終日はマットブラックを塗る作業をしました。
これまでと同じ手順ですが、ここから鉄ではない個所も併せて塗っていくことになります。
ここで1回失敗したのは、セットに入っているローラーって一つなのですが、ツートンだとマットブラック塗るときのローラーが手元にない状態になるんですね。なので、あらかじめホームセンターなどで毛の短いローラーの先端を買っておくことをお勧めします。
ここまで来たらもう慣れたものなので、さくっとマットブラックを塗って、マスキング外した後に気付いた細かいぬりむらや剥がれてしまった個所を修復していきます。
僕は手が常に震えているので、この作業は嫁がメインで行いますw
この時も養生しながら作業しないと、はみ出したりしたときに時間ばっかりかかってしまうので気を付けましょう。
そんなこんなで完成!お疲れさまでした。
最後に
トータルで3日間、費用は2万ちょい、メイン作業は僕と嫁!
始める前は動画を見まくって手順や気を付ける点は頭に入っていたので、作業中に困ることはほとんどなかったのですが、自分で車を全塗装する、という点に関しては実は結構悩みました。
でも板金屋に出してもマットなカラーという点と、高額なわりに頼む板金屋によって意外と仕上がりにも差が出ることも知っていたので、自分でやる分には後悔しないんじゃないかということで思い切って自分たちで車を全塗装する道を選びました!
結果、「車塗るの楽しかったよね!」って家族で楽しめたのが一番だったと思います。
僕は車に興味があまりないので、今まではどうしても車は移動手段としてしか接してこれなかったのですが、ようやく生活に必要なかわいくて頼れる相棒という存在になりました。
これ塗っちゃうと下取りも相当下がりますけど、そもそも前の車も乗り潰したら売るとき二束三文だったし、初めから乗り潰す覚悟で買っているので次の乗り換え時に不利になるとかその辺は何とも思ってませんw
ようやくmizibaっぽくもあり、僕たちのライフスタイルにもあった車が出来上がり、心機一転mizubaもこれから頑張っていこうと思います!よろしくお願いいたします!
余談
マットカラーは表面がざらつくので、水垢など縦線が残りやすくなります。
なので、うちの車は撥水コーティングをしています。ものにもよりますが、つやもほとんど出ず、撥水性も担保できるので早いうちにやっておきましょう(確かレインドロップっていうやつだった)。