パラレルキャリアのススメ

僕の本業はデザイナーです。

デザイナーといっても幅広いので名刺には「クリエイター」って書いてます。

様々な業種のサイトやパンフレットのデザインを手がけて長いこと経ちますが、作りたいものを自由に作れるというのがデザイン業ではなく、実は逆の性質の方が強いので、時にストレスが溜まるときもあります。

なので、息抜きというわけではないですが、自由にクリエイティブできるフィールドが欲しくて、店や小さなブランドを展開しています。

デザインって世の中には溢れているのですが、見た目に現れるものをいわゆるデザインと言うわけではなく、それは最終的にアウトプットされたただの成果物で、そこに至るまでの過程をクリエイトするには、デザインとは、っていう勉強だけでは絶対的に足りないものが出てきます。

僕は色々な文化に触れることで自分を形成しています。なんとなく生きてません。

サブカルチャーも音楽もファッションも植物もデザインも好きで、そのすべてが横に繋がっています。

その中でも植物にフォーカスして、デザイン×植物っていうテーマがひとつ頭に浮かんだので、植物の知識や流通、人とのコミュニケーションを人生に組み込んでみたいなと思った次第です。

では本題！

パラレルキャリアとは

パラレルキャリアはひとつの職業に特化せず、第二のキャリアを積み、夢・自分のしたいことを実現していくスタイルを表しますが、副業とは違います。自分の夢を実現するため、スキルアップのため、社会貢献のため、そういったものが含まれますが、基本的には報酬を目的としません。もちろん後々は報酬を得るようなモデルにするのがベターですが、定義として報酬を得る目的は含まれません。

ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』等にて提唱している生き方のひとつです。

本業とは別のキャリアを積むというだけで、なんか人生の濃度が少し濃くなったような気がしませんか？

夢の実現は、今いる会社や行っている事業ですべて完結するわけではないと思うのでパラレルキャリアって結構大事な生き方だと思います。

でももちろんメリットもあればデメリットもあるわけで、自分ができる範囲・納得できる範囲で攻めていけたらそれでいいのではと個人的には思っています。

 

パラレルキャリアのメリット

出会えない人と出会える

これが大きい。

僕は園芸屋さんになりたいわけではないんですが、仕入れをしたり植物の管理をするうえで独学っていうのは遠回りなんです。ちょっとずつですがイベントに顔を出したり店に行ったりすることで植物のプロといわれる方たちとつながりができ、今は生産者さんの圃場や地方の市場に出入りして独自に仕入れることができています。

そのほか、店をやっていることで各地のイベントに出店するという経験やそこでの出会い、店に来店してくれるお客さんとの出会いなど様々なつながりが別キャリアを積むことで生まれ続けています。

店をきっかけに植物やオリジナルグッズ制作の仕事を依頼されることもあるので、パラレルキャリアの形成っておもしろい。

専門だと思っていない分野の仕事を頼まれた場合はチャンスだと思って、できるできないに関わらず「できます！」っていうノリで受けてどんどんこなしています。意外とできるようになってくるもんですw

「ハッタリの流儀」でも言われているように、チャンスを逃さず、完遂するために努力を惜しまないこと、新しいチャレンジを楽しみながら真剣に向き合うことはとても大事だと思っています。

 

夢を実現できる

今の仕事を辞めていきなり夢に向かっていくのは意外と勇気がいります。

自分が本当にしたいことをパラレルキャリアとして小さく始めることで、夢を追いかける第一歩を踏み出せます。

少し始めてみるだけで、その可能性を測ることができますし、何より楽しい時間が増えるので毎日が充実してきます。

もしうまくいかなくても実生活にはそれほど影響が出ないので、責任感なく夢をゆるく追うことができるのでほんとやった方がいいです！

軌道に乗ってきたら事業として展開していけますし、いろいろな段取りを本業をこなしながら進められるので、商売やサービスとして展開する流れになったとしてもその時までにはある程度の地盤ができているでしょうからゆとり・自信をもってスタートできます。

 

知見が広がる

本業以外の知識や経験が増えると同時に話のネタが増えます。

本業だけだとどうしても手詰まり感が出る、人との出会いやトークスキルなんかはかなりの広がりを見せるでしょう。

IT関連でゴリゴリ働きながら、実は植物屋なんかもやってましてっていうギャップは意外とトークの時に助かります。
もともと自分のことベラベラしゃべる性格ではないのでほんと助かってます。

別キャリアの形成を進めていくと、本業を見つめなおすきっかけにもなりますし、両方を掛け合わせて事業を加速させることもできそうです。

 

楽しいしかない

会社や人に言われて嫌々やる範囲がゼロなので、向き合っている時間は楽しいしかないです。

これに尽きます。

やる気も出てくるし、ストレス解消にもなるので、本業にも意外といい影響が出てきます。

やりたいことをやりながら生きていくって言うと、そんなの無理だって、っていう人が意外と多いんですが、これに関していうと本業ありきでやりたいことに時間やお金を割いているので、ものすごく健全。

こういうことがしたいんですけどっていう相談もよくされますが、やりたいならやれる方法考えて、少しずつでもいいから今すぐ始めなよ、別に会社辞めなくてもいいし、って言ってます。

楽しい、もしくは楽しそうって思えるものに出会えるのってすごいことなので、熱が冷めないうちにサッサとやるのが吉です。

 

デメリットもないわけではない

気になってはいるけど、ぶっちゃけ時間やお金を使ってまでしたいことがあるかって言われると。。。という方も多いと思います。

無理してまですることではなくあくまで楽しみながら自発的にやることなので、無理せず自分のペースで進めていけたらいいと思います。

後、始めてしまうとどうしてもお金と時間は通常営業というわけにはいかないのでその点も注意です。

とはいえ、ちゃんと準備に時間をかけて、いい頃合いにヨーイドンで進めるのは先述した通りリスクが高まるだけなのでやりたいことがあればできる範囲からさっさと始めちゃうのがいいと思います。

 

まとめ

パラレルキャリアってあまり馴染みのない言い回しですが、本業以外のキャリアを積む事って得しかないと思ってます。

人生おもったより長くはないですし、やりたいことをやりながら生きていくって結構覚悟は必要ですが、やりたいことがあればやればいいと思います。

僕は別のキャリアを本業と掛け合わせてうまく２足３足のわらじを履きながら人生楽しんでいこうとしてます。

楽しそうにしていると家族も興味を持ってくれたり関わってくれたりアンテナ張ってくれたりするので、毎日がいい意味で忙しく楽しいです★

パラレルキャリア、小さくでいいので一緒に始めませんか？